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学部生の方へ

研究室見学について

研究室見学は、随時受け付けています。

学部生4年時には、生徒のみなさんはそれぞれ研究室に所属して実際に研究を行うことになります。
研究室選びの際には、ぜひ気軽に研究室を見に来て下さい!

研究室見学をしたい方は、授業の前後に江馬または欅田に申し出て下さい。
あるいは、江馬教授室(8-305)や学生居室(8-306)を訪ねて下さっても結構です。
実験スケジュールなどの都合上、事前に研究室に御相談下さい。

江馬と欅田の連絡先は以下のとおりです。
                 

本研究室の研究内容については、こちらをご覧下さい。



どんな研究室?

本研究室では、光物理学の研究を行っています。
光物理学と言うと範囲は広いのですが、その中でも次の3つの項目を中心テーマとしています。

①光と物質の相互作用の基礎研究
   これは、光学と物性物理学が混ざった分野です。
   簡単に言うと、物質に光を入射すると物質内で何が起きるか、
   あるいは物質の中で光はどうなっているのか、ということを調べる研究です。
   光を用いて物質の中を調べることも、物質の状態を変化させることも行います。

②非線形光学
   この研究は、光学の分野に入ります。
   光は別の光とは相互作用しませんが、その間に物質が入ると
   物質内の励起を通して光と光が相互作用したような現象が起こることがあります。
   このような現象が含まれる光学を非線形光学と言います。
   非線形光学では、光の進む方向を別の光で変えたり、
   光の振動数を変えたりすることも可能です。

③光エレクトロニクス
   ①や②を応用につなげる分野です。
   光通信や光情報処理の分野への応用、または新しい発光素子の開発に向けた研究を行います。


研究の詳しい内容については、直接研究室を訪ねて聞いてください。
研究内容の簡単な説明は、こちらで紹介しています。

研究に必要とする科目は、これまでに習ったすべての科目ですが、
特に大事なものは電磁気学と量子力学です。
しかし、それらの講義の内容を完璧に理解している必要はありません。
研究室に入ってから、ゼミで勉強することになります。
また“物理光学と量子光学を履修している必要があるか”
と聞かれることがありますが、それも必要ありません。

本研究室に来るのに必要なのはこれまでの成績ではなく、

      ① 光に興味 があること

      ② やる気が十分 であること

      ③ 協調性 があること

などでしょうか。


研究室 Q&A

研究室見学にいらした学生の方からよく聞かれる質問と、それに対する回答を以下にまとめました。

メールで質問したい方は、研究室のメンバーを参照して下さい。
気軽に先生や学生に質問してみて下さい。

Q.定員は何名ですか。
A.江馬・欅田研の学部4年生の定員はそれぞれ3~5名、合計で6~10名です。

Q.研究内容について教えてください。
A.研究内容は別途まとめてあるので、こちらをご覧下さい。

Q.(研究内容以外の)特徴があれば教えてください。
A.本研究室の特徴として、他研究室に比べて多くの学生が在籍していることが挙げられます。
     また、昼夜盛んに研究が行われていて、活気あふれる雰囲気も特徴です。

Q.履修しておいた方が良い科目などはありますか?
A.研究に密接に関係するのは「電磁気学系」「量子力学系」「光学系」「固体物理系」および
     それらに必要な数学の科目です。
     選択科目の中で、履修を推奨する科目は以下の通りです(赤字は特に重要な科目です)。

  • 1年生秋学期
    • ベクトル解析の基礎
    • 微分方程式の基礎
    • 電気・電子回路の基礎
  • 2年生春学期
    • 複素関数論
    • 応用解析の基礎
    • 熱統計力学の基礎
    • 電磁気学の基礎
    • 原子・分子科学
    • 力学(質点と剛体の力学)
  • 2年生秋学期
    • 電磁気学
    • 量子力学
    • 熱統計力学
    • 振動・波動
    • 電磁波工学
    • 電子物性工学
  • 3年生春学期
    • 電磁気学Ⅱ
    • 量子力学Ⅱ
    • 量子統計力学
    • 数理物理
    • 量子エレクトロニクス
    • 基礎物性
    • 半導体物性
    • 光電子デバイス
    • 偏微分方程式
  • 3年生秋学期
    • 量子光工学
    • 光学システムと応用
    • 量子情報の基礎
    • 固体電子物性
    • 応用電磁工学
  • 4年生春学期
    • 光物性の基礎
    • 光エレクトロニクス

Q.上記科目を完全に理解している必要はありますか?履修していないと駄目ですか?
A.研究室には研究内容に関連した本が沢山あり、自力で十分に勉強できます。
     またゼミでも関連する内容について勉強しますので、
     江馬・欅田研に入ってからでも十分に必要な知識を補うことができます。

Q.他大学への進学に向けて、入試勉強に集中することはできますか?
A.進学を控えている学生の方は、まず受験を終えてから本格的に研究に取り組むことになります。
     もちろん学生の方が希望すれば、並行して研究を行うことも出来ます。

Q.就職活動やアルバイトなどは自由に行うことができますか?
A.江馬・欅田研では生徒の自主性を重視していて自由闊達な雰囲気なので、
     メリハリをつけていれば全く問題はありません。

Q.研究室に入って、自分が研究についていけるか心配なのですが…。
A.そんな心配はいりません。
     研究室に在籍する学生も同じ1からのスタートだった訳ですし、心配する必要はありません。
     上記の3要素(光への興味・やる気・協調性)
     実験におけるほんの少しの集中力・器用さ・慎重さがあれば問題はありません。

Q.研究室の灯りが消えない(泊り込んでいる)という噂を聞いたのですが…。
A.一日中、居室の灯りが消えないのは事実ですが
     泊り込んで研究を行うか否かは学生の自由です。
     研究室には「泊まらない派」と「泊まる派」の学生が半々くらいで居ます。
     また、泊まらなければ測定が難しい実験もあるのですが、それはごく一部です。
     研究班が多くて各々の実験時間が限られているので、
     その期間内により沢山の測定を行おうと頑張る学生が多いです。
     さらに研究室全体の学生数も多く、結果として灯りが消えないような状態になっています。

Q.新入生へのアドバイスなどがあれば
A.江馬・欅田研に入ったら何事にも積極的に取り組み、
     分からないことがあれば先生や先輩にどんどん質問しましょう!
     そうすれば、より親切にサポート・アドバイスをしてくれますし、互いに交流も深まりますので
     「Photo」にもあるような和気藹々(あいあい)と充実した学生生活が送れると思います。


研究室のゼミについて

1年間(授業期間中)を通して以下のようなゼミを行って、研究に必要な知識を学びます。
日程は、教員・学生の都合を考慮して決定されます。
  • テキストゼミ(B4を含めた全員、週1~2回)
       光物性に関連したテキストを読んで内容を理解・整理した後に、発表・討論を行います。
        → テキストゼミに使用された教科書一覧
      
  • 論文ゼミ(M1以上、週1回)
       各自の研究テーマに関連した論文を読んで内容を理解した後に、発表・討論を行います。
       積極性のある学部生は、こちらにも参加してOKです。

主な活動内容

研究室では、研究やゼミ以外にも以下のように様々な活動を行っています。
過去の活動記録については、こちらをご覧下さい。
また「Photo」「業績一覧」なども参考にして下さい。

以下は、研究室全体としての活動や公式発表などを中心としたものです。
その他にも、一部学生による活動や非公式発表などもあります。

  • 懇親会など
    • スキー合宿(2月下旬か3月上旬、於:軽井沢)
         2泊3日で催される懇親会です。次年度B4の参加も歓迎しています!
         スキー・スノーボードやボーリング、飲み会などを通して交流を深めています。
    • 新年度大掃除(4月上旬)
         新入生・在校生が居室や実験室を掃除して、机の移動なども行います。
    • 新年度飲み会(4月中旬)
         研究室の卒業生も参加して催される飲み会です。新B4の参加も歓迎しています!
    • 忘年会(12月下旬)
         研究室の卒業生も参加して催される飲み会です。
    • 卒業パーティー(3月下旬)
         在校生から卒業生に、卒業生から教員にプレゼントを渡すなど、盛大に催されます。
    • その他(不定期)
         研究室全体での催物以外にも、学生同士での飲み会なども行っています。
  • 4年生が行う研究室内発表
    • B4向け研究テーマ紹介(4月か5月)
         新しく研究室に入った学部生向けに、詳細な研究テーマの紹介を行います。
    • B4課題発表(4月か5月)
         レーザーの仕組みなどを調べて発表を行います。口頭発表の練習も兼ねています。
    • B4卒業研究中間発表(12下旬)
         それまでの研究成果を発表し、討論を行います。
  • 学内発表・研究会
    • M2修士論文中間発表(10月か11月)
         それまでの研究成果を発表し、主査・副査などからご意見を頂きます。
    • ゼミ合宿(11月上旬、於:軽井沢セミナーハウス)
         江馬・欅田研と関連する他大学の研究室と合同で、2泊3日で研究発表会を行います。
    • 卒業研究発表会(2月上旬)
         学士課程の研究成果を披露する、公式の発表会です。
    • 修士論文発表会(2月中旬)
         修士課程の研究成果を披露する、公式の発表会です。
  • 学会発表
    • 日本物理学会・応用物理学会など(3月下旬と9月下旬)
         国内の学生・研究者が集まって催される学会です。
    • 国際会議(夏頃)
         多くの国の学生・研究者が集まって催される学会です。

奨学金について

昨今の経済情勢から、進路の選択肢が狭められている学生の方も多いかと思います。
様々な奨学金制度がございますので、そちら もご参照下さい。